No. 10 · 1967
Gwathmey Residence
Charles Gwathmey · Long Island, United States
グワスメイ邸は、チャールズ・グワスメイがまだ建築家のライセンスを持たない27歳で設計し、1967年に完成させた最初の住宅作品で、両親である画家ロバート・グワスメイと写真家ロザリー・グワスメイのために、ロングアイランドのアマガンセットに建てられた。3万5,000ドルという切り詰めた予算で建てられたこの家には、ル・コルビュジエによるペサックの集合住宅(シテ・フリュジェス)とフランク・ロイド・ライトの有機的原理から出発した、還元的で抽象的なデザイン哲学が宿っている。
1,200平方フィート(約111㎡)の母屋は3層の垂直構成である。1階は作業室とゲストルームを置く基壇部、2階は居間と食堂の共用階、3階はバルコニー付きの寝室兼スタジオで、このバルコニーは吹き抜けの居間を見下ろす。配置は太陽の向きと大西洋への眺望を優先して定められた。1967年には母屋に対して45度振られた480平方フィート(約45㎡)の離れが加わり、ゲストルームとスタジオを収めた。今にも動き出しそうな離れの不安定な印象は、しっかりと錨を下ろした母屋と対比をなし、ダイナミックな空間的緊張を生む。
デザインは立方体や円筒といった幾何学的原型を、ひとつの塊から削り出すように扱う。米杉(シダー)の板で仕上げた外皮に赤・黄・黒に塗られた窓枠をはめ込み、ガラスと木が互いを貫いて機能的なヴォイドを定義する。ファサードでは明るい黄色の鉄骨梁が赤いマリオンと交差する。
グワスメイは2002年、コンクリートの床を白い大理石に替え、窓を加える改修を施し、2009年に世を去るまでこの家を週末の住まいとした。批評家ケネス・フランプトンは「ハンプトンズの何よりも説得力がある」と評し、この家は今もモダニズム住宅建築のランドマークであり続けている。
- 建築家
- Charles Gwathmey
- 竣工
- 1967
- 所在地
- Long Island, United States
- 類型
- Residential
- メディア
- Web3D · WebVR